根津栄子先生 導入期指導講座

 


2019/04/25

 

新年度初の講座は、市川バスティン研究会代表でもあり、門下生は、ピティナ全国大会をはじめ多くのコンクールでの入賞を果たされている、根津栄子先生による導入期指導法講座でした。

 

新入会員2名の方をお迎えして、和やかな雰囲気で始まりました。

 

ご著書「こどものスケール・アルペジオ」の解説をしながら、沢山のグッズの活用方法などを教えていただきました。

 

 

 

根津先生の口調はとても穏やかで、どうしたら怒らないで育てることができるかを、ご自身の子育てでも、また、生徒さんに対してでも、いつも考えていらしたそうです。

 

毎朝5時に起きてなさる日課のガーデニングは、まさにピアノ指導と同じで、「日々見ていないと育たない、放置しておくとダメになる、全て育てる者にかかってくる」というお話が印象的でした。

 

スケールを弾く時の指の運び方、転回形を使ったバランス感覚の養い方、アルベルティバスの練習方法など、実演を交えてのご説明はとてもわかりやすく、すぐにレッスンに取り入れたいことばかりでした。

 

どうしたら、子どもが楽しく嫌がらずに練習を続けられるかを、常に考えるということは、私たちピアノ指導者にとっての永遠の課題だと思いました。

 

 

 

 

「基本なくしてバッハは弾けない」という理念のもと、一番大切な導入期に、

 

この子をいつまでに

どうしたいのか?

を念頭に

 

・レッスン室に入ってきた時に開けるドア

・帰る時に開けるドア

・次のレッスンに来た時に開けるドア

・帰る時のドア...

 

と、その魔法のドアを開ける度に上達していくことができること。

 

ドアをくぐった時点で絶対に上手くなるという魔法のドアをくぐらせて、生徒を育てていくというお話には、指導者としての責任と、熱い情熱を感じました。

 

 

根津先生、今日は貴重なお話を、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

文責・・・礒崎 真帆