会員によるピアラーニング

 

    永瀬拓輝先生バロック講座1『バロック音楽について~弦楽器を通して』

 


2019/05/16

 

音の葉研究会会員でチェロ奏者の永瀬拓輝先生に、弦楽器を通してバロック音楽についてお話しいただきました。

 

拓輝先生は、当研究会代表の永瀬礼佳先生の弟で、研究会を立ち上げられたまゆみ先生の息子さんです。

 

バロックの時代背景や演奏形態の説明に続き、今年度のピティナコンペティションの課題曲を、チェロで演奏してくださいました。

 

片手ずつのパート演奏は、柔らかい響きの中の豊かな表現が、まさに音楽の原点。

 

言葉での説明や、ピアノで反復して教えるよりもずっと解りやすく心に響くと思いました。

 

 

 

 

fとpは強い弱いではなく、

 

「問いと答え」

「対話」

「声部が増えて自然とf」

 

 

 

バロックチェロと現在のチェロ(モダンチェロ)の外見を比べ、音色や構造の話を聞いた上で、実際に聴き比べる(バッハの無伴奏チェロ組曲のプレリュード)という贅沢な時間もありました。

拓輝先生は「自分自身が感動しないと人を感動させられない」というエマヌエル・バッハの言葉で、この講座を締めくくられました。

 

ピアラーニングならではの和やかな雰囲気の中、バロックの学びはもちろん、ピアノだけでは気付かないこと、おざなりになってしまうことを振り返る貴重な時間となりました。

 

拓輝先生、どうもありがとうございました。

 

 

 

文責・・・小林 千恵子