モントリオール便り

 


2017年春より、カナダケベック州モントリオ-ルにて、ピアノの指導にあたっております。

 

音の葉研究会での学びが無ければ、現在の私はあり得ません。

 

感謝してもし切れない思いを胸に、ここモントリオ-ルの楽しい話題を綴ってみたいと思います。

 

 

 

                       中澤太郎(音の葉研究会元代表)

  


 

2017年9月27日

 

 

皆様、大変ご無沙汰しております。

 

日本を離れて約半年が経ちましたが、日本とは時間の感覚が異なり、1日が長く感じられるので、あっという間というよりも、まだ半年しか経っていないというのが正直な想いです。

 

こちらは早くも紅葉が始まり、それを楽しむよりも、厳しい冬がすぐそこまでやってきていることを実感します。

 

 

(モントリオール旧市街)

 

 

 

さて、一番最初の記事ということで、まずはケベック州モントリオール市について少しずつお話ししていきたいと想います。

 

モントリオールは約200万という人口を抱え、これはカナダでは2番目の規模です(ちなみにカナダで1番はトロントです)。

 

そんなモントリオールの特徴を一言で表すと、超がつくほどの多民族都市です。

 

日本でもダイバーシティという言葉を耳にするようになりましたが、ダイバーシティとはどんな都市かと聞かれたらモントリオールのような街というのが一番の正解だと思います。

 

ラテン系、アジア系、アラブ系、アフリカ系、ヨーロッパ系、全ての人種がとにかくバランスよく暮らしていて、街中を歩いていてもここはどこの国だろうと思うくらいごちゃまぜになっています。

 

 (モントリオール旧市街)

(クリックすると拡大されます)

 

 

ではダイバーシティの一番良いところはと言いますと、人種差別がとにかく少ないことです。

 

海外で暮らすと人種差別を受けることは日常茶飯事ですが、ここモントリオールはそれがほとんどなく、居心地がとても良いなあというのが率直な感想です。

 

北米大陸で唯一のフランス語圏ということで、文化的にも発展していて居心地が良い理由の一つかもしれません。

 

その言語ですが、とにかくフランス語を守ることにケベック州が必死で取り組んでいて、レストランやお店できちんとフランス語が使われているかチェックする言語ポリスなるものまで存在します。

 

例えば、お店の看板はすべてフランス語、メニューもフランス語、お店に入った時は必ず店員さんはボンジュールと言わなければならないという厳しい決まりがあります。

 

ちなみにケンタッキーフライドチキンの看板はKFCではなく、ここケベック州ではPFK(Poulet  Frit  Kentucky)と表示されます。

 

フランスでさえKFCと表記されているので、ケベック州の本気度がひしひしと伝わってきます。

 

 

 

(モントリオール旧市街)

 

街並みはヨーロッパそのもので、気軽にその雰囲気を楽しもうと沢山の観光客がアメリカやカナダから押し寄せます。 

 

 

一気に書いてしまうとすぐにネタが尽きてしまいそうなので、今回はこの辺りにさせていただきまして、次回はケベック州の料理についてお話ししたいと思います。

 

料理も北米大陸の中ではとても個性に富んでいて、何より美味しいものが沢山あります。

 

音楽のお話も必ずさせていただきますので、楽しみにしていて下さいね!

 

 

 

 

(モントリオールの中心部ダウンタウン)