2019年度 西尾洋先生講座

 

 


2019/09/05

 

先週大好評だった親子講座に引き続き、今回も西尾先生のアナリーゼ講座です。

 

『作曲家が教えるピアノ』というテーマからブルグミュラーの曲が題材として取り上げられました。

 

 

まず「作曲家が教えるピアノ」という全8ページのレジュメを頂きました。

 

そこには、

・学びとは

・ピアノを教えるとは

・曲を理解する

・ピアノの演奏とは

・譜読み(分析)

・和声感、フレーズ感など○○感とは

 

・・・・・・など25項目にわたるポイントが記されており、なぜ学んでいくことが必要なのか、動機付けのように1つずつ問いかけながら進められます。

 

 

「学び」とは、暗記のことではない、自分でやってみること自体が学び・・・先生に言われたままの演奏をして(させて)いませんか?と投げかけられたようでドキッとします!

 

「ピアノを教えるとは」どう教えるかではなく何を教えるか、その教える「曲とは」そして「曲を理解するとは」・・・と問いかけながら、何故アナリーゼするのか、わかりやすいたとえ話を沢山盛り込みながら、お話はだんだん楽譜にフォーカスされていきます。

 

 

楽譜の中で何が通常で何が変化したか、さっきはなかったものは?とブルグミュラーの「素直な心」を見ていくと・・・

音域、音型、和声が変化する長さであったり、伴奏形など、今までの形から変化したところが見えてきます。

 

変化をなくした例を先生が弾いてくださると・・・

つまらない!

 

ではその変化をどう演奏で表現する?

 

 

「アラベスク」では安定の主和音から変わるところは?突然の突き刺さるような sf、大切な場面で何度も出てくるE音・・・

 

なぜそこに?ということを発見した自分がこうしてみようと思いつく化学反応が表情豊かな演奏になる、そう、演奏する本人が発見して自分で感じることが大切なのです!

 

子供たちと向き合うときに、楽しい!と興味を持ってもらうこと、そして特別なことを感じられる子に育てられるよう、まずは先生である自分が能動的にいろいろやってみたい!と西尾先生ワールドに惹き込まれてやる気モードに入り、約2時間の講座が終わりました。

 

西尾先生、今回も素晴らしい講座をありがとうございました。

 

 

          (文責  中島 美幸)