2018年度 西尾洋先生講座
ショパン『ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調』解説講座
2018/11/27
今日は、全員スコアを持参。
ピアノを学ぶ者にとり、あこがれの作曲家ショパンの名曲を、作曲家ならではの視点から西尾洋先生が解説してくださった、またとない1日でした。
講座に入る前に、レジュメ『大人の和声』に沿って、学びについてのお話がありました。
体験したものは忘れない。体験からしか本当の学びはない。
知らないものは見えない。聞こえない。
西尾先生の言葉は、いつも胸にずしりと響きます。
曲の構成に注目しました。
古典派ではあり得ない、驚くような転調があります。
属和音を探すことで調が分かるので、バス音がポイントです。
西尾先生の解説を聞いて納得しました。
知って聴くのと知らずに聴くのでは大きな違いがあります。
西尾先生、今日も奥深いお話をどうもありがとうございました!
ムソルグスキー『展覧会の絵』アナリーゼ講座
2018/10/03
名曲『展覧会の絵』の謎に迫ります。
誰もが耳にしたことがある『展覧会の絵』。
この曲を知るためには、まずムソルグスキーという作曲家がどんな時代に生き、誰の影響を受けたのかを知ったり、また他のオペラのアリアを聴いたりすることも解釈の手助けになるとのことでした。
「第1プロムナード」はソロから始まります。
その中でも何度が際立っているのか、リズムの形はどうなっているのか、ソプラノとバスの関係など細かく見ていきました。ロシアの作曲家独特の力強さがにじみ出ています。
「古城」ではベースラインに注目。
ずっと続くgis。これはかなり珍しいようです。
「第4プロムナード」では、ムソルグスキーの素晴らしい才能を垣間見たり・・・
6曲目の「ゴールデンベルグとシュミール」では、ユニゾンや増2度に着目しました。
他にも、ハープやホルンの楽器の記譜についてなど、普段は知ることがない裏話も聞けて楽しかったです。
今日の講座の冒頭で、西尾先生が音楽の「学び」の中には
「遊び」=「play」の気持ちを忘れないで「演奏=play」して欲しいと仰られていました。深い学びがあるからこそ出てくるキラッと光るセンスは天才だからではなく、いかに学ぶかということが大事なのですね。
西尾先生、今日も素敵なお話をありがとうございました。